*日赤の中途採用者、経験者の前歴換算について

熊本県医療介護福祉労働組合連合会

2016年09月02日 10:08

おはようございます。
今年は今までに無い台風が日本列島を横断し、各地で大変な被害が出ています。ここ数年の自然災害は予期できない規模になることも多く、心配を感じるところです。
自然災害は避けることのできないものなので皆さんも日頃の備えは是非しておいてくださいね。

 さて、今回は少しマニアックな話題「中途採用者、経験者の前歴換算」についてです。

今年4月もしくは中途で日赤職場に採用された皆さんの中に以前は別の医療施設で働いていた方、もしくは別の職種で全く違う産業で働かれていた方、主婦やフリーターをされていた方もおられるかと思います。

皆さんの賃金は採用時に初任給を決定します。
決定の仕方ですが俸給表の級と号俸により 格付け されます。
この格付けの(金額)が基本給で時間外割増賃金や深夜手当の算定基礎となります。
定期昇給はここからはじまりこの号俸が高いか、低いかで生涯賃金に大きな影響が出ます。
どこに格付けされるのかは施設長の裁量とされていますが日赤本社と組合の交渉で一定の基準が示されています。<全日赤賃金協定>

●ポイント●


1-国、地方公共団体等で一般事務、病院業務に従事していた期間

・職務の経験が著しく有用とみとめられるもの--------10割以下
・その他のもの------------------------------------8割以下


2-民間の会社、団体病院などで一般事務、病院業務に従事していた期間

・職務の種類が類似しているもの-------------------10割以下
・その他のもの-----------------------------------8割以下


3-その他の期間

 ・職務の経験が著しく有用と認められるもの--------10割以下
 ・職務の経験が有用と認められるもの--------------5割以下
 ・その他のもの----------------------------------2割5分以下
 

組合にはこの前歴換算について相談も少なくなく、交渉の結果、改善を行った組合員もいます。
自分の格付けが正しく前歴換算されているのか、又、昇給や昇格についても適切に行われているのか、施設に聞いても取り合ってくれない、教えてくれない、改善されない場合はぜひ組合に相談下さい。※相談時には給与明細をお持ち下さい。